素晴らしきかなニッポン

知ってもらいたい日本のすがたを

築地

築地は、江戸時代に海を埋め立てて築かれた町。外国人に人気なのは、古き良き、ユニークな日本が残っているからだと思います。

築地の歴史

年表は1657年から始まっていて、まだ江戸時代なのに海の上に町を作った技術の高さに驚きます。江戸城にも近く、武家屋敷が立ち並び、文化的な城下町として発展しました。

意外にも、築地には外国人居留地がありました。横浜や神戸が交易中心であったのに対し、築地は医者や教師が集められました。探してみると、〇〇学校発祥の地記念碑がたくさんあります。

明治時代に軍の近代化が始まり、築地は海軍発祥の地となります。勝海舟率いる軍艦操練所(1862年)。そしていま、勝鬨橋をくぐるのは、松本零士デザインの水上バス「ホタルナ」です。

昭和から平成にかけて、築地の役割は物流になりました。日本中のマグロがここ、東京の台所、築地市場に集まります。2018年に豊洲市場が開設されるまで、築地は世界最大級の魚河岸だったんですね。

築地のみどころ

築地はTSUKIJIとなって、食のブランド街となりました。市場本体は豊洲に移ったものの、プロ向けの品揃えは築地のバリューとして残っています。小さく狭く、気軽に散策できる規模感もいい。

食事のおすすめが本願寺にあります。清潔でおしゃれなカフェで、散策の疲れを癒しつつ、18品目の朝ごはんや、その他スイーツなどが楽しめます。

築地場外の喧騒から離れて、明石町の方面へ歩いていくと、昭和な食べ物屋さんが点在しています。たとえば、とんかつ「かつ平」、天ぷら「天理」などなど。地元ご用達は間違いなくいい店。

腹ごしらえをしたら、聖路加ガーデンの裏手にまわって、墨田川を散歩。春はサクラ並木、夏でも海からの涼しい風、秋と冬はイルミネーション。江戸の風情が見え隠れする築地、最高です。